SR600四国山脈~実走編Part5~
令和元年5月4日
iPhoneのアラームが鳴り、4時に起床。少しすっきり。補給をしてリスタート。
このあたりは圏外でした。
ボトルの飲み物が少なくなり、次のポイントまでは30km弱ですが少し不安。ということで、竜ヶ岳名水で給水(やりたかっただけ)
名水はバシャバシャ流れているので、脱ぐのをめんどくさがったグローブがビシャビシャに~
少し飲んでみましたが、おいしかったです(*´ω`*)b
さて、まだまだ悪路は続きます。。。いたる所に「落石注意」の看板(泣)
記憶が間違っていなければ、松尾川温泉のあたりまでは酷い道でした。
松尾川温泉ではコーヒーブレイク!あまりに過酷だったので、ベンチに座ってしばし放心状態( ゚Д゚)
日が昇り始めて、やっときれいな景色を見ながら走れるようになりました。
祖谷は写真を撮りたくなる景色ばかりで、何度も立ち止まってしまいました。
短い仮眠をとりながら走行して、ようやく次の通過チェックへ。
ここで、残り時間が約12時間になりました。491km地点なので、あと125km。
ラスボス(塩塚高原&翠波高原)やだな~と思いながらリスタート。そしたら、この辺りも斜度キツくて、完全に油断してました(*_*)
徳島ゾーンはどこもキツかった~!
やっとローソン三好大歩危店に到着。
「山に勝つ!」の意味を込めて、カツ丼をチョイス。あと、バナナとザバス。胃腸は元気でした。
店員さんに頼んで段ボールをいただき、カッパや使わないライトなどを郵送。ラスボスを倒すため、最後の悪あがきとして軽量化に努めました。
ここから先は、知ってる道。だからめちゃくちゃキツイのも十分承知。
気合を入れて、リスタートォォォオ!!!
まずは塩塚高原!
路面はガラガラ。眠気も吹き飛ぶ斜度!なるべく膝に負担を掛けないように、踏まずに回す意識で上ります。
Garminは終始ピーピー言って、自動停止を繰り返してました( ;∀;)
辛い、しんどいの向こう側では、人は笑ってしまうみたいですw
必死の思いで上りきると、この景色が待っていました!
なんだか足の裏が熱いな、、、と思うと、剣山のダウンヒルのときに貼ったホッカイロを貼りっぱなしでした。外して、Mag-on(3個目くらい)飲み、ストレッチしてからリスタート。
途中、道の駅霧の森(コース外れる)の看板がありましたが、泣く泣くスルー。そんな元気も時間もなし。
お次は翠波高原!!
最初は緩めで、路面も問題なし。しかし、途中で塩塚を超える激坂が現れます。
シッティングだとひっくり返りそうなので、ハンドルに重心のせながら、必死でダンシング(T_T)
ここもキツイけど、途中何度か下るので、塩塚よりは精神的に楽だったかも
ようやく翠波高原も撃破!!!ラスボスを無事に倒すことができました!
途中でツーリストで走られている方とお会いして、ご挨拶させていただきました。
そして、548km地点で残り時間が約6時間という奇跡が!
トラブルさえなければ勝利できる時間!!
仲間から「ゴールで待ってるよ」と連絡が入り、テンションも上がります(#^^#)
待ってくれる人がいるって、本当に嬉しい♪
少し下って、翠波高原の駐車場がある所でジュース買おうと思い向かうも、ここには自販機が存在せず~。しょんぼりしながら、おにぎりを補給。
翠波の急斜面を下って、金砂湖の所で自販機を発見しました(ホッ)
大永山に向かう道では、サラ足なら緩く感じる上りも、すでに1万m以上登ったボロボロの足には激坂に感じます。
でも渓谷の景色がとってもきれいでした(´▽`*)
景色を楽しみつつも、筋肉痛で動かない足にムチ打ちながら走り、やっとの思いで通過チェックに到着。
残り40km。もう気力のみ。大福を食べてリスタート。
ついに、ついに、、、14000m上りきりました!!!
下りきったらゴール!といきたいところですが、ここはまだ新居浜w
11号線を走って西条まで戻らないといけません(笑)
615kmの「15km」が地味に長い~
でも予期せぬ道中での応援があり、とっても嬉しかったです↓
5時台のフィニッシュを目指し、最後の力を振り絞ってペダルを回します。
左側には3日間走り回った四国山脈があり、感慨深かったです。
ようやく、Sinnさん、IKEさん、えーじ先輩に出迎えてもらう中、伊予西条駅に到着!
58時間55分でSR600四国山脈を完走することができました!
こんな私でも完走できたのは、走力云々よりも、まずは天候に恵まれたこと、機材や体調のトラブルが無かったこと、そしてなにより、たくさんの応援メッセージやSR600SMフィニッシャーズからのアドバイスがあったからだと思います。
伊予西条駅の切符を手にした時は、達成感以上に感謝の気持ちが沸き上がりました。
酷い道もいっぱいあるし、ありえないほど上りまくるし、補給カ所も少ないし、、、でも四国山脈の素晴らしい景色を思う存分満喫できるコース。
あきらめずに走ることができて、夢が叶って、本当に良かったです。
一生忘れられない思い出ができました。
今後挑戦される方々が、険しくも美しい四国山脈を存分に楽しみ、無事に完走されることを祈っています(*^^*)
~実走編Fin~