SR600四国山脈~実走編Part4~
剣山の上りに入りました。
斜度は緩めなので、あまり止まらずに上っていくことができました。
そして見ノ越駐車場まであと5kmというところで、風が吹き始めました。
今まで無風で走ってこれたので、嫌だなぁと思っていると、ポツッ、ポツッ、ゴロゴロゴロ。。。
「え、、、雨!?雷!?うそでしょ!?ついさっきまで良い天気だったのに!」と焦りながら、念のためすぐにカッパを着用。
少しずつ強くなっていく雨と鳴り響く雷に気持ちは急降下。
そして突然、雨があられに変化!!10秒ほどでしたが、地味に痛いし、精神的に大打撃!
剣山は路面がきれいだから良いけど、この後の長い林道区間どうしよう。。。
と悶々と悩みながら、17:05民宿まつうらに到着。
ラフォーレつるぎ山は宿泊客以外は食事できませんが、こちらの民宿は食事可能。
(念のため電話してから行きました。お弁当も頼めるっぽい)
カレーとみそ汁を食べながらお天気情報調べたり、夜間走行に向けて充電したりしました。
幸いにも雨雲は南に移動する予報で、それだけが救いでした。
食事中も鳴り続ける雷。ザーザーと降る雨。
民宿まつうらさんにも相次いでキャンセルの電話がかかっている模様。
周りにいたお客さんには、この雨の中走ることを心配され、民宿の方には、キャンセルが出てるから宿泊できるよと誘っていただきました。
雨が止んだとしても、路面がグショグショの中、斜度のきつい林道を走る自信がなく、、、というか落車するイメージしかわかない。。。
心が折れかけて「リタイア」が頭に浮かびました。
でも、ここまで奇跡のような良い天気の中走ってきて、ここでやめるのは本当にもったいないし、次の日も晴れの予報。
Twitterに雨に降られていることをつぶやくと、たくさん届く応援メッセージ(/_;)
そのお気持ちがうれしかったのと、期待に応えたいと思いました。
走りたいけど怖いよ。。。と落ち込んでいると、たまたま民宿にいたローディーの方が雨雲レーダーのアプリ(私が使っていないやつ)を見せてくれました。
それによると、もうすぐ小雨になるらしく、とりあえず剣山は下って、そこから考えようと慌てて出走の準備!
防寒として、インナーグローブ、ウィンドブレーカーにカッパを重ね着、加えてジャージの中にはエマージェンシーシートを入れました。(シートの保温力に感動!!)
18:17 雨が弱まったので、いざ出発!!
通過チェックはすぐ近くだったので、あっという間に到着。
止み始める雨に、「私、ほんとに晴れ女かも!?」と気分が上昇!安全に気を付けながら下り、剣山を下りきったときにはもう真っ暗でした。
しかし、なんということでしょう!!路面が乾いているではありませんかっっ!!この先の林道区間には、雨降ってないっっ!!(大興奮)
この時に「こんな幸運を逃してはいけない。絶対最後まで走りきろう」と心に決めました。
リスの看板までの地図に切り替えて、いざ出発!
きつい斜度。シッティングでハンドルにしがみつきながら、必死でペダルを回します。
途中でわずかな平坦部分があり、2回ほど足を休めて上る上る。
足をついたらリスタート不可能な斜度。必死すぎて、気付けば声に出して「がんばれ~、踏まずに回す~、進んでる、進んでる・・・」とブツブツつぶやいてました(/ω\)
eTrexのゴールポイントのマークにたどり着きました。
リスの看板は見つけにくいと聞いていたので、以前、明るい間に下見をしたので(四国民の特権かな?)、その景色を思い出しながら、ゆっくり走ります。
すると、見覚えのあるアスファルトの開けた場所が、ライトで照らされました。
もしかして、ここじゃない!?と思って立ち止まり、振り向くと、、、ありましたーーー!!!ここは夜だと見つけるのが本当に難しい。。。
標高1000mあるはずですが、景色ゼロで実感がわかないw
車で下見にきた際には、こんな景色が見れました↓
Twitterで到着したことを伝えると、すぐに返ってくる返信に感謝と感動( ;∀;)
一人だけど、独りじゃないと感じました。あと、電波通じてることに驚き(笑)
次の通過チェックまでの地図に切り替えて、リスタート。
どんどん、路面状況が悪くなって、下りも危なくてスピード出せず。
ヘルメットライト、フロントライト、前輪に取り付けたライトの3灯使って、走りました。
必死で落石を避けたり、避けきれなかったりしながら、パンクせずに下りはクリアー!
そして始まる激坂。。。またブツブツと自分を鼓舞しながら上ります(*_*;
白目むきそうなほどきつかったですが、なんとか到着。
いつの間にか日付は変わっていました。
ここも電波が通っていて、驚き。
しっかりストレッチして、リスタート。
見逃し注意のヘアピンカーブからの左折をクリアすると、また始まる激坂(泣)
いったい斜度何パーセントだったんだろう。(斜度が分かると辛くなるので、サイコンでは表示していませんでした)
3:04 さすがに眠気がきて、これ以上酷道を走るのは危険と判断。
外灯があるすぐ横に、高床式の建物(?)があり、そこを今宵の寝床にすることに(泣)
目覚まし時計を1時間にセットし、エマージェンシーシートにくるまり横になりました。
嗚呼、なんてサバイバル。。。気絶するように意識が落ちました。
~Part5につづく~
SR600四国山脈~実走編Part3~
令和元年5月3日(金)3:00
川又屋旅館さんを出発。
寝たけど、やっぱり夜中に走るのは眠い。。。眠気覚ましにガムを噛みながら進みます。
194号線は深夜でもトラックや車が何台も通りました。
途中、新大森トンネルに入ると、ビュオォォオォォオォッと冷たくて強風の向かい風が(*_*;「なんだ、なんだ!?」と思いながら走り、トンネルを抜けるとピタッと風が止みました。
眠気が飛んだ(笑)
そしてとうとう大橋ダムの方に向かって右折します。
嗚呼、天空のバルコニーへの上りが始まる。。。
自分のライトの明かりを頼りに上っていきます。上り始めから斜度がきつい。。。
時々現れる平坦部分(区間と言えないほど短い)で停車して足を休めながら、えっちらおっちら上っていると、夜が明けました\(゚ω゚)/
小鳥のさえずりが響き、日が昇り始め、なかなかの景色でしたが、写真を撮る元気もなくww
やっと上り終えて少し下ると、お花が出迎えてくれました!
もう少し下って、看板に到着!
看板のすぐ近くにテーブルと椅子があり、ここで川又屋旅館さんが作ってくれたおにぎりをいただきました!とっても美味しかったです(#^^#)
リスタートして下り始めると、路面状態が酷い。グレーチングに隙間、落石、危なかったです( ;∀;)夜間に通る際は、要注意かも。
太陽が昇っているのに、汗が冷えて寒かったです。歯がカタカタ鳴りました。この時が600kmの中で一番寒かったです。ウィンドブレーカーの上にカッパを重ね着、インナーグローブをはいて対応。
早明浦ダムの周りの小さなアップダウンを上っていると、疲れと寒さからか眠気が。。。あきらめて車の邪魔にならない所で、体育座りで仮眠(笑)
ここは楽な区間だったのでサクッと行きたかったけど、ざんねん。
リスタートして無事に到着!
439号線に出て、ファミリーマート長岡本山町店へ。この間、BRM0427四国400kmで応援に駆け付けた場所に、今度は自分がやってきた!
しっかり朝ごはん食べて、補給食を購入。コンセントがあるので、充電も。
1日走ってみて、防寒用に持っていたインナーやシューズカバー等はもう使わないと判断して、ヤマト運輸さんの宅配便コンパクトで家に郵送。専用の箱があって、便利でした♪荷物が軽くなってうれしい!
9:30頃に出発した・・・かな?記憶が曖昧
10:40頃から京柱峠への長~い上りに入りました。
途中で止まってストレッチや補給するたびに小虫が集まってくる( ゚Д゚)!
やっとのことで、到着~ここの看板のデザイン、すてきだなぁ♪
もっと景色を楽しみたかったですが、すぐ後からバイクツーリングの方々がやってきたので、早々に退散!
eTrexの地図を自分でひいた迂回路ルートに切り替えて、路面が荒れまくっていると噂の迂回路へ。。。。。
グレーチングに隙間、路面バキバキ、急斜面、、、ブレーキを握りしめる手が痛くなりました(/_;)
上りじゃなくて、本当によかった!!
次の通過チェックは20kmしかないので、そのまま走って到着。
階段を降りたところに東屋(?)がありましたが、降りる気力はなしw
看板の横に座って、おにぎりを補給。ボトルが空っぽだったので、ここで給水できればと思っていましたが、自販機はなかったです。(この後下ったところにありました、ホッ)
もぐもぐしていると、後からご夫婦の観光客が。四国をまわっていて、次は香川に行かれるとのこと。「骨付鳥で有名な店なかったっけ?」と聞かれたので「一鶴ですよ」とお伝えしました(*^^*)
ふと、SR600四国山脈では香川に一歩も入らないことを思い出すww
さぬき山脈はあるけど、四国山脈は無いからなぁ~笑
ここまでで356km走行。疲労困憊ながらも、お天気に恵まれたことにより、トラブルなく走れました。
しかしこの後、、、、とうとう降りました、、、雨が
~Part4へつづく~
SR600四国山脈~実走編Part2~
白石ロッジを出発して、どんどん下っていきます。
快晴のため気温も高く、ウィンドブレーカーを着ていたら寒くなかったです。
路面もきれいでした。
途中、大きな鳥居が現れ、思わず足を止めて写真をパチリ。
美川に向けて下っていると、反対側からロードバイクで登ってくる方が。
なんだかショップチームのジャージに似てるな~と思っていると「MINAMIさん!?」と声をかけられ、慌てて停止すると、愛媛に住んでいるチームメンバーでした(笑)
まさか、こんなところで会うとは!
「ブルベですか?」と聞かれ、SR600について簡単にご説明。「頑張ってください」と応援してくれました(*^^*)
Yくんはもうすぐ帰るとのこと。私はまだまだ残り500km。。。少しうらやましかったです。バイバイして、再スタート。
美川峰に向けて登っていると、道路の真ん中にヘビがいました(*_*;
ちょうど向かいから軽トラがやってきて、クラクションを鳴らして追い払ってくれました!気の利く優しいおじさんに感謝!!(今回、ヘビは生きてるやつ2匹、死骸で3匹見ました泣)
途中何度も停まり、腰を伸ばしたりストレッチしながら登り、やっと到着。
最後の直線では、遠くに看板が見えたので、うれしかったです♪
疲れたので座って、おにぎりを食べて補給。ぼんやりしてると、車でやってきたおばさんが「ここまで自転車で登ってきたの?すごいわねー!」と声を掛けてくれました。
Shinさんから「少し進んだとこも絶景ですよ!」とのメッセージがきて、ワクワクしながら進むと、これまた良い景色\(^o^)/
美川峰から姫鶴平への道は、道路が狭いところもありますが、路面は特に問題なし。
自販機でボトルに給水。ゆる~く上っていき、地芳峠の看板からはグイッと斜度が上がります。夕方になり、観光客の車が次々と下ってくるので、注意が必要でした。
夕暮れ時の四国カルストも良いもんだ~。
姫鶴荘のレストランは15:00まで。せめて中のテーブルで座って補給できたらいいなと思い、店員さんに尋ねてみましたが、宿泊客しか利用できないとのこと。。。残念
売店にあったチーズカップケーキと補給食として6個入りのずっしりとした羊羹を購入。自販機でコーヒーも購入。
姫鶴荘の外にあるテーブルで、補給しながらGarminやiPhoneの充電とナイトライドの準備。お手洗いは洋式で、けっこうきれいでした。(重要)
なんだかんだで18:30まで休憩してしまい、再スタート。のんびりし過ぎてしまって、少し反省。
天狗荘の方に向かって走っていると、周りの人がやたらと空を見ていたので、振り返ってみると、ちょうど夕陽が沈むところでした(=゚ω゚)!
もっとじっくり楽しみたかったですが、泣く泣く先へと進みます。
天狗荘の後の左折はミスコースしやすいよと教えてもらっていたのと、まだ明るかったので難なくクリア~。それよりも長沢の滝への林道に向かう左折のほうが、真っ暗で見逃しそうでした(*_*;
自分のライトを頼りに、通過チェックのある右側を気にしながら下っていると、屋根っぽいものが見えて停止。
少し振り向くと、長沢の滝の文字が!注意していてもライトで照らした部分しか見えないので、見逃しそうでした。危ない危ない。
明るかったら、ここも良い景色なんだろうな~。というか、滝を見たいな~と思いつつ写真を撮って出発。
林道区間が終わり、439号線へ。
四国カルストから剣山へつなぐためのボーナス区間のスタートです(笑)
この日は無風で、最高に走りやすかったです。
仁淀川町のローソンで補給食をゲットする予定でしたが、場所を勘違いしていてスルーしてしまうというミス( ;∀;)
5月からルート上にファミリーマートいの町吾北店(道の駅633美の4km手前あたり)がオープンしていたので、寄ってみましたが、こちらは営業時間22時まで。
22:03に到着しましたが、きっちり閉まってました。
姫鶴荘で羊羹買っててよかったw
走って走って、ようやく川又屋旅館さんに到着。
23時に到着予定とお伝えしていて、旅館の方は電話さえくれたら、遅くなっても大丈夫とおっしゃってくださっていましたが、ちゃんと予定時刻に間に合いました♪
本当はもっと速く到着して、旅館の方に少しでも迷惑かけたくなかったのですが、私の脚力と体力では無理でした(泣)
ロードバイクは玄関の中に入れさせてくれました。
お部屋は他のお客さんが気にならないように、こちらも迷惑をかけずに済むように、隣は空き室に。ダメ元で朝ごはん用におにぎりを握っていただけないか頼んでみると、それも快諾!なんて神対応!!
過酷なコースで精神的にしんどい中で、旅館の方のやさしさが身に沁みました。。。
お風呂に入り、ジャージを洗濯&乾燥にかけて、おいしい夕食(写真がなくて残念)をいただき、0時就寝。
そして3:00にリスタート。
SR600四国山脈の2日目が始まりました。
ここからどんどん過酷になっていきます。。。
~Part3につづく~
SR600四国山脈~実走編Part1~
令和元年5月2日(木)快晴
駅では、早朝にも関わらず、お見送りにkuroさん、IKE-SANさん、福ちゃんさんが来てくださってました!(私より早い到着のお三方m(__)m)
補給食の差し入れ、ありがとうございました♬
用意をしながら皆さんと話しているうちに、あっという間にスタート時間に。
高まる緊張...もう帰りたくなるw
スタート時刻の7時に、駅のコンビニでレシートを取得。
実は2日前まで腰を痛めていて、やっと治ったばかり。走行中に痛みがぶり返さないことを祈ります。
お三方の「いってらっしゃい」を受けて、いざ出発!
目の前に広がる四国山脈。幼い頃から見慣れているけど、ロードバイクで走り回るのかと思うとビビります(;'∀')
先は長いので、「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせ、息の上がらないゆっくりペースで登っていきます。
どんどん広がっていく山々。途中車やバイクも数台通り、気を付けながら登ります。
トンネルを抜けて、UFOラインへ。(ここは2回走行経験あり)
こちらも車とバイクが多かったです。道も狭く、時々路面が悪い所もあるので、すれ違う時はドキドキでした。
登っていった先、目の前に広がる景色にテンションが跳ね上がりました!!
最初の緊張はどこへやら~~~笑
標高1600mからの景色を楽しみつつ、通過チェック1の「石鎚山系俯瞰図の看板」を目指します。
看板の前に車が数台停まっていましたが、無事に見つけることができました。
看板のすぐ近くには木のテーブルとイスがあり、座って軽く補給。
観光されてる方々に「一人!?」「頑張ってね!」「この自転車、高いんやろ~?」(笑)と声をかけていただきました。楽しいひとときでした♬
ウィンドブレーカーを着て、下ります。
ちょうどお昼前に、土小屋にある白石ロッジに到着。
自転車を停めていると、「ブルベですか?」とお声がかかり、ビックリ(゚д゚)!
なんと、ブルベ参加経験のある方でした!(今はブルベはお休み中とのこと)
まさかこんな所で...世間ってせまいなぁ。もっとゆっくりお話ししたかったです。
ロッジの2階に上がり「岩黒レストハウス」へ。
こちらでは牛丼をいただきました~。
店員さんにお願いして、ウォータークーラーでボトルにお水をいただきました。
お腹を満たし、まだ外にいらっしゃったブルベ経験者の方に「いってきます」と伝えて、再出発しました。
~Part2につづく~
SR600四国山脈~エントリー編~
2018年にその存在を知ったSR600四国山脈。。。
累計獲得標高14,827m、少ない補給箇所、路面の悪さなど、知れば知るほど「これは私には無理だな~笑」と思っていました。
自分が走っているイメージが全くわかない(;´・ω・)
ですが、いろいろなBRMを走って、たくさんのランドヌールズさんとお話しさせてもらって、少しずつ経験と知識を蓄えていくうちに、ぽつぽつと「何事もやってみないとわからないよね」という気持ちが高まってきました。
酷い目にあう経験も積みました(笑)
愛媛で生まれ育ち、日常の景色だった四国山脈。
SR600四国山脈で、あの山々をロードバイクで走り回ってみたいという気持ちがむくむくむくむく。。。
最後の決め手は、「ランドヌール部門で出走して制限時間をオーバーしても、ツーリスト部門で認定が受けられる」というルールでした。
『あきらめずに最後まで走ること』が認めてもらえるなんて素敵!!
3月10日、心が決まれば、怖気づかないうちにさっそくエントリー。
出走日は平成最後の日の4月30日にしました。(この日は雨予報になったため、5月2日に変更することになりました)
最後に「南無三っっ!」と申込ボタンをポチッ。
3日後にはカードとプレートが届き、スタッフさんの仕事の速さに驚きましたΣ(・ω・ノ)ノ!
このブルベカードとプレートを見て、「やるぞー!やるしかないぞー!!汗汗」と気合が入りました(; ・`д・´)
自転車ブログ始めてみました
2018年から始めたブルベ。
1年間いろいろ参加している間に知ってしまった「SR600」
先日チャレンジして、無事完走できました!
走り終わった後、チャレンジするにあたっての事前準備や、走行中の出来事などなど、本当にいろいろあったなぁ、レポートみたいなのを残したいな、、、
と思い立ち、ブログを始めました。
気まぐれなので、SR600の記事だけで終わるかもしれませんが(笑)
2019.5.5